国内初プレミア上映
外側からのまなざしが捉えた日本のノイズ、日本の音
We Don't Care About Music Anyway...(仮題)
5/30(日) 21:10
監督:ガスパール・クエンツ、セドリック・デュピール
出演:大友良英、山川冬樹

山川冬樹&L?K?Oによるライブあり
 
もし仮に、あなたがこの映画に出演するアーティストたち の演奏をライブで体験したことがあったとして、それがこ の映画を観ない理由にはならない。大友良英や山川冬樹を はじめとする日本屈指のノイズミュージシャンたちそれぞ れの壮絶な演奏が満喫できるのはもちろんのこと、それら の音が互いに識別不可能なまま入り乱れ、まぐわい、その あわいで渦巻きながら奏でられるひとつのノイジィな協奏 曲は、この映画でしか体験できないからだ。そもそもノイ ズミュージックとは、単なる音と音楽のあわいで渦巻く唸 りであり、その意味でこの映画は対なる二極のあわいにお ける、渦巻きの群れとしてあるとさえいえる。都市と廃墟 のあわいで、記憶と記録のあわいで、あるいは創造と破壊 のあわいで渦巻きながら、東京という土地の新たな表情を 爆音で浮かび上がらせる。
フランス人監督たちの視線による、日本 のノイズ・ミュージック・シーンで活動を 続けるミュージシャンたちのドキュメンタ リー。といっても音楽のジャンルとしての 「ノイズ」ではなく、ジャンルの枠からはみ 出し続ける音楽をとらえた作品であること がわかる。それは常にクリーンな空間を求 める現代社会への警鐘ともなる。
出演者たちの演奏は、まさに爆音のための演奏でもあり、爆音とともに自由と強さを獲得する演奏となる。
※開始時刻が21:00〜から21:10〜に変更になりました。(4.19)