音と魔術
ピアノチューナー・オブ・アースクエイク
 上映日時:6/1(月) 16:50 , 6/3(水) 11:25

(c) 2005 Koninck Studios PTE Ltd., Lumen Films,
Mediopolis Film-undFernsehproduktion GmbH Leipzig, UK
Film Council,Arte France Cinema
2005年/99分/イギリス、ドイツ、フランス
提供:東北新社
監督・脚本:ザ・クエイ・ブラザーズ(ティモシー・クエイ、スティーブン・クエイ)
脚本:アラン・パス
撮影:ニック・ノウランド
音楽:トレヴァー・ダンカン、クリストファー・スラスキー
出演:アミラ・カサール、ゴットフリード・ジョン ほか
クエイ・ブラザーズに関してはどうしても映像のほうに注目が集まってしまうのだが、音のほうも映像に負けず繊細で手の込んだ、緻密な世界をつくり出す。デヴィッド・リンチやティム・バートンの世界にも似た、通常は決して聞こえてこないような、そこにいる誰かの妄想の中で聞こえているはずの音が、その映像の中で広がったり縮まったりしながら、次第に私たちをその世界へと引きずりこんでいく。もちろんこちらもまた、その気持ちよさにつられながら、だまされるとわかっていてもついそこに転がり込んでしまうのだった。「魔術師」とも称される彼らの映画の「魔術」の多くの部分は、音によって支えられているはずだ。