アテネ・フランセ文化センター共催
音をめぐる映画史 青山真治×黒沢清
 6月2日(火) 18:15スタート(19:45終了予定)
レクチャー終了後に、『放蕩息子の帰還/辱められた人々』の上映あり
サイレントからトーキーへと移行した映画の音は、さらにその後も、モノラルからステレオへ、そして5.1チャンネル・サラウンドへと変化してきた。映画の音は基本的に画面の中から聞こえてくるものだという態度で映画作りを続ける黒沢清と、『あじまぁのウタ』『サッド・ヴァケイション』で5.1チャンネルの音作りに挑戦した青山真治が、映画の音を巡って対話を繰り広げる約90分。
青山真治【あおやま・しんじ】
映画監督。96年に『Helpless』で劇場映画デビュー後、映画だけでなく数々のビデオ作品も手がけつつ、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05年)『サッド・ヴァケイション』(07年)など、映像と音とが等しく物語を語る、「映画のその後」を見据えた作品を作り続ける。『EUREKA』(00年)では、カンヌ映画祭国際批評家連盟賞を受賞。爆音映画祭2009では、『エリ・エリ』と『サッド』の間に作られたものの長らく上映不可能だった『こおろぎ』が特別上映される。
黒沢清【くろさわ・きよし】
映画監督。08年にカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された『トウキョウソナタ』が審査員賞を受賞するなど、国際的にも認められる日本映画監督のひとり。『トウキョウ』のほかにも『アカルイミライ』『大いなる幻影』といったノン・ジャンルの作品があるにもかかわらず、ホラー映画作家のイメージが強い。昨年の爆音映画祭では、小泉今日子の朗読による『風の又三郎』(音楽:大友良英)が特別上映された。